2014年2月27日木曜日

被災地と全国をつなぐ「きっかけバス」

[高砂]

 龍雲寺の被災地支援報告会で、47都道府県から2千人の学生ボランティアを東北へ運ぶ「きっかけバス」を知った。活動したいが資金のない学生と、現地へ行けないが寄付金を出せる大人をマッチング。3・11までに被災3県を巡って、復興と防災を学ぶ旅が始まっている。発生から3年目。進んだ事とそうでない事。そんな現地の情報と人々の思いを持ち帰って、今一度ムーブメントをおこしてほしい。

廃食油回収終了について

[冨尾]     

 廃食油を回収してバイオディーゼル燃料に再生する活動を、「捨てるとゴミ、回収すれば資源」のスローガンの下、堺市と共に5年半続けてきたNPO法人ASUの会。活動拠点がなくなった、などの理由で今年3月に活動を終了する。協力してきた3万世帯は、突然の事態にとまどっているだろう。せっかく回収が習慣になったところだったのに。住民のことを本当に考えるのなら、堺市さん、施策を長期計画で考えてください。
        

2014年2月26日水曜日

橋下前大阪市長の辞任で


[箕浦]

 首長の任期を全うすることがいかに軽んじられているかを、橋下前大阪市長の今回の辞任で痛感した。同氏は前任の府知事も任期半ば(3年8か月)で投げ出し、市長に転身。今回も3年3か月で投げ出し、また市長をめざす。「大阪都構想」が看板としても、「大阪」を活性化させるための数々の公約の実現を氏のリーダーシップに期待して、府民、市民が投票したはずと思うが氏は放棄した。
 公約実現のための政策を丁寧に議会などに説明し、理解を得て進めていくのが「民主主義」だと学校で学んだ。4年の任期を全うし、実績評価を受け、準備のできた対立候補と対決するべきだ。今回、「都構想」のみを叫び当選しても全権を市民が付託したものではない、として謙虚に市政の運営をしてほしいものだ。 

2014年2月20日木曜日

オリンピックが4年に1度なのは

[記者・藤原]

 キリスト教以前の原始宗教では、女神を象徴する五芒星(五線星形)と金星(ヴィーナス)とは一体だった。金星は8年周期で天球の黄道上に五芒星を描く。5本の交差する線と5つの頂点を持ち、いくつもの黄金比が内在する五芒星の美しさを、ギリシャ人は崇め、オリンピックの開催周期を決める際、金星の周期の半分を基準にした、といわれている。メダルに届かなかった人も美しくひかり輝くのは、五芒星のうちにあるからだろうか。

2014年2月19日水曜日

目玉商品の購入後に・・・


[記者・阿部]

 スーパーでアボカドが68円で目玉商品として売られており、2個購入。しかし、切ると2個とも腐っており食べられない。お店に言おうか悩んでいる。モンスターペアレンツ、クレーマーだとか、面倒な人間はまとめて横文字処理される時代。アボカド腐ってました、なんて言ったらクレーマーだ、と処理されるだろうか。安かろう悪かろう、自己責任か。たかが136円、されど136円。なぜか心に引っかかるのは、お金の問題でもなく…。


「堺ろう盲の会」を取材して


[記者・横山] 

 手に手を添えて言葉を読み取り会話する触手話通訳で活動を進める「堺ろう盲の会」を取材。光も音も閉ざされた人達が生き生きと意見を出し合い、楽しそうな雰囲気に胸が熱くなり言葉が出なかった。

 会員の花野優さんに紙面にお名前を掲載して良いかを尋ねると「災害の時、地域の人に僕も近くに住んでいることを知ってもらいたいので、ぜひ掲載してください」と、快諾。素敵な笑顔が印象的でした。

2014年2月13日木曜日

和田邸の取り壊しで感じたこと

[記者・浅利]

 「赤坂台の天満宮が廃社」という記事を書いたのは約2年前。読者の方から、惜しむ声をたくさん頂いた。そして今度は、楠木正成の流れを汲む旧家、和田邸が取り壊された。

 守り続けていくことの困難さ、そしてそれが許されない事情は理解できるが、この地にしかない固有名詞が消えるのは、脈々と受け継がれてきたDNAが欠けてしまうようで寂しいものだ。

備えあれば憂いなし

[記者・杉本]

 すごかった。

 45年振りの記録的大雪が関東を直撃したのに遭遇したのだ。激しい吹雪の中、降り積もった雪をザクザク踏みしめながら痛感したのが「備えあれば憂いなし」。予報でわかっていたので、100円均一でビニールのコートとズボンを買っておいたのだ。足元をビニール袋でカバーし、カイロを貼って準備は万端。服や靴が濡れることも凍えることもなく、無事目的地に着くことができた。

 しかし、今回のように事前にわかる非常事態ばかりではない。あらためて備えの大切さを考えさせられた。

2014年2月12日水曜日

新たな一歩に花咲くことを祈って・・・

[記者・黒田]

 お店の記事を担当している。同じ場所で長く営業していた店が店じまいされると聞くと、何とも寂しい気持ちに。度々取材させていただき、店主とも長いお付き合いだったりすると、なおさらだ。移り行く時代の中で、商売を続けていくのは容易ではない。違う場所で新たに店を開くにしろ、まったく違う分野の仕事に就くにしろ、悩んだ末の決断だろう。春近し、新たな一歩に花が咲きますように!

2014年2月6日木曜日

惜しまれる和田邸の取り壊し

[記者・冨尾] 

 江戸時代から建つと言われる美木多の和田邸が取り壊されることになり、最後の見学会に参加した。地元の人や歴史に興味のある人などが参加し、一様に惜しむ声が聞かれた。

 以前は、社会見学の小学生や歴史探訪グループが来訪した約千坪の庄屋屋敷は、荒廃しているとはいえ、随所に当時の様子がうかがえた。多くの来訪者は、当時の練達な職人による技術の結集を実際に目で見て、手で触れてみて、感じるものがあったと思う。多くの写真や資料で、後世に残ることを願う。 

2014年2月5日水曜日

人通りのない泉北ニュータウン

[記者・河盛]
 
 住宅街を歩いて駅に向かった。途中にある小学校前までは約15分。小春日和の昼下がりだというのに、なんと誰ひとりとして会うことがなかったのだ。すれ違った車はたった1台。

 ニュータウンの人口減少は数字のとおりだが、あまりの人の気配のなさに不気味さを感じた。北海道で小学生が連れ去られた事件の記憶はまだ新しく、地域の子どもたちの安全を思った。

大縄跳び大会で優勝した藤沢台小を取材して

[記者・野木]

 大縄跳びの府大会で優勝した藤沢台小学校6年2組の児童有志を取材。練習の様子や大会での模様を、熱く話してくれた。

 練習ではマイナス発言をしない、縄を回す人は皆が跳びやすいよう、足の下を回すなど工夫した点を話してくれた。その努力もさることながら、やはりクラスの団結力、絶対優勝するとの思いが結果に繋がったのだと感じた。

 担任の先生もまだ、20代。「中学生になってもみんなのことを忘れない」との言葉に「僕にとっても素晴らしい経験です」と。

2014年2月3日月曜日

ゆるキャラ頼み

[記者・高橋]

 ザビエコくん、ムーやん、ポピアン、サカエル&みそさかい、ニッシーちゃん、みみちゃん、すいちゃん、タッシー。
 親しみやすく愛らしい堺市キャラだそうだ。「ふなっしー」だか「ひこにゃん」だかが大人気で「ゆるキャラグランプリ」まで開かれ、優勝から1580位まで決まるとあってはもう尋常ではない。「今、ニッポンにはゆるキャラの力が必要だ」がうたい文句だが、その理由がさっぱり分からない。一人前の自治体ならこんなものに頼らず施策と実績で勝負するだろう。

「パンとサーカス」

[記者・高砂]

 地域を取材していると、ふと「パンとサーカス」という言葉が頭をよぎる。古代ローマ最盛期から2千年。今でも、おいしい物が食べられるイベントや、自分を表現・発散できる参加型の催しは鉄板だ。昔は権力者の人気取りだったそうだが、今では市民が中心となって、積極的に社会参加できる活躍の場ともなっている。2千年分進化した地域のパワー。頼もしく実を結んでほしい