2015年12月28日月曜日

健康寿命

 [記者・冨尾] 

 取材先で、大阪府が平均寿命と健康寿命ともに、全国平均を下回っていると聞いて驚いた。健康寿命とは、介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して健康に生活できる期間のこと。調べてみると、平成22年度の大阪の健康寿命は、全国で男性が44位、女性が45位。取材をする高齢者は、お元気な方ばかりなので衝撃的だった。私も明日からウォ―キングを再開しようか。

2015年12月24日木曜日

福島では「始まってもいない」

[記者・高砂]

 子どもと離れて母だけでアロママッサージ。「あ~気持ちよかった」は我が家の話。低線量地域へ週末保養に訪れた福島県の親子の場合、のびのび外遊びする子どもから離れ、つかの間アロマを楽しむ時間は特別なものだったよう。福島へのボランティアバスに参加して、今は静かな相馬市の海や増え続ける除染廃棄物の山を前に、「原発事故のあった福島では復興はまだ始まってもいない」という言葉が重く響きました。

2015年12月23日水曜日

和泉市庁舎は現地建て替えに

 [記者・箕浦]

  和泉市庁舎は現在地建て替えの方向が11月15日の議会で決定した。住民投票で示された住民の意思とは逆の結果となった。今回の投票で気になったのは移転先として擬された「元住宅展示場跡(和泉中央)」の地元、いぶき野の投票率が約27%(和泉市平均約49%)と極端に低かったこと。生活に密着しそうな話題なのに地元住民にも関心が広がらなかったわけで、住民投票までする必要がなかったということか。市長や、市議の皆さんには「当事者意識」をもって市民目線で課題に取り組んでいただきたい。

2015年12月21日月曜日

堺市は阪堺線支援の見直しを

[記者・高橋]

 堺市は、阪堺線への10年50億円支援の5年目の中間検証で、阪堺電軌は1・3億円の収支改善を実現し乗客増加目標の7割を達成した、と成果を強調する。しかし、改善の実態は大阪市内線の人件費などが1・3億円減っただけ。赤字会社なら当然の経費節減で堺市の支援効果ではない。しかも同路線では収益の要である肝心の運賃収入は減少した。一方、乗客増加目標の7割を達成しても堺市内線は2億円の大赤字で支援前と大差ない。市はこれら収益構造の実態を直視し、支援を見直すべきだ。

2015年12月17日木曜日

干し柿の思い出

[記者・岩谷]

  祖父はよく、干し柿を作ってはプレゼントしていた。行きつけの碁会所や近所の医院、家に来るヘルパーさんなど、出会う人すべてにあげていたように思う。出来立ての干し柿は柔らかくとても美味しかった。祖父亡き今、渋柿が売られているのを見ると懐かしくて少し切ない。甘い味と共に思い出すのは祖父の笑顔。いつしか自分で作るようになった。他の誰かにも、干し柿と共に思い出してもらえているかも知れない。

2015年12月14日月曜日

2015年の印象深かった取材

 [記者・横山]

 2015年、印象深かった取材は、泉北高校生が文化祭で披露した戦争をテーマにしたお芝居。おりしも戦後70年。高校生の祖父母も戦争体験者ではなくなっている時代に突入していることも初めて知って驚き。舞台を作るに当たり、高齢者施設の利用者から戦争体験の聞き取りをして完成した芝居は素晴らしく、舞台を作ったことで戦争はけっして起こしてはいけない、と語る高校生たちの真摯な眼差しにも感動。

2015年12月10日木曜日

写真集出版の森さん夫妻を取材して

[記者・浅利]

 いろいろな方に取材でお会いして話を伺う。取材を通じて私自身が勇気や元気をもらうことも多い。それぞれが障害による生きづらさを抱えながら、助け合って写真集を出版された森さん夫妻を先日取材した。お人柄や家庭の温かさが、写真集からもお話しぶりからも伝わってきて、優しい気持ちに包まれた。読者の皆様に、そんな温かさを少しでもお伝えできていれば幸いです。

2015年12月3日木曜日

和太鼓を習い始めて

[記者・杉本]

 片岡鶴太郎さんといえば、今では画家のイメージが強い。その片岡さんが絵を描き始めたのは38歳の時。最初は絵筆の使い方がわからず、思い通りに描けなかった。普通そこであきらめるが、片岡さんは描きたいという一心でひたすら絵筆を握り続け、今の境地に達したそうだ。最近、私も娘と一緒に和太鼓を習い始めた。娘はあっという間に上達し、私はばちさばきに悪戦苦闘している。母の立場がないが、和太鼓は面白い。片岡さんを見習って、ばちを握る手を離すまい。

地域のニュースとは

[記者・黒田]

 コミュニティは地域密着の新聞。地域の様々なニュースをわかりやすく伝えているつもりだが時折、内容についてご指摘を受けることがある。「どういう基準で記事を書くのか?」。例えば個人を取り上げる場合、業績そのものより、その人が地域とどのようにかかわったかに重きを置くことも多い。全国区でなくとも、地域で輝く、地域を輝かせる人にスポットを当てたい、と。これからも地域が明るくなる情報、お待ちしています。

2015年12月2日水曜日

義務教育

[記者・藤原]

 義務教育はどうして必要なのか。何を目的に行うのか。9か年とする根拠は。義務を負うのは子どもなのか親なのか、それとも国なのか。教育委員会やPTAは必要なのか。公立の中高一貫校はありなのか。学校の序列化や過度の競争はどうしていけないのか。教育現場はどのようにおもっているのか。公表された各市の学力調査の結果分析を見ながら、そんな疑問がうかんだ。

2015年11月30日月曜日

青蓮院門跡のライトアップ

[記者・野木]

京都の青蓮院門跡のライトアップに行って来ました。本堂から見える真っ直ぐに伸びた竹は凛としていて、天空にそびえ立つよう。お庭のブルーの光ともみじの朱とのコントラストが相まって、神秘的な雰囲気を感じた。JR東海のCMにも使われた景観。お抹茶とお菓子を頂き、しばし荘厳な世界を楽しみました。

2015年11月26日木曜日

ちびっこ広場がリニューアルされて

[記者・箕浦]

 泉ヶ丘駅前の噴水広場から高島屋入り口への通路に、つい最近まであった「ちびっこ広場」の大型遊具が撤去され、跡地にできた「子供向けスペース」に驚いた。以前は幼児から小学生たちの遊具を駆け回る歓声が、あちこちから聞こえてくる空間で、通行する人たちや、子供たちの保護者がその様子を楽しそうに見つめていたものだ。うちの子供の幼い時、最近では孫も度々、遊ばせてもらっていた。今回のリニューアルでは、チューブ状の遊具が置いてあるスペースと、子供向け絵本の書架があるスペースを設置している。見方によっては、泉北に「おしゃれ空間」ができたともいえるが、遊び盛りの元気な子供たちが遊べる空間とはとても思えない。「新しい家主さん」、何とか元の大型遊具を置いた空間に戻してもらえないでしょうか。 

2015年11月25日水曜日

舞鶴ダモイ

[記者・高砂]

 10年前、シベリア抑留を調べていて引き揚げ船「高砂丸」を知った。以来、自分と同じ名というので興味をもち、10月の世界記憶遺産登録に拍手した。先日、シベリア抑留の語り部・荒木正則さんのご厚意で、引き揚げ時に着ていた博物館クラスの上着を試着。高砂丸で生還した人も、支給されたこの上着を着ていたのかも。昨今の軽薄ダウンに比べてとても重く、着込んだのに寒いと感じたのは気のせいだろうか。

2015年11月18日水曜日

ユースホステル

[記者・羽鎌田]

  10年ぶりに松山に旅行した。道後温泉近くに取ったホテルから温泉に行く時に、近くにユースホステルがあることがわかった。温泉からも駅からも近いので、結構人気があるそうで、外国の宿泊客も多いという。今は昔と違い夕食後のグループミーティングなどを行っている所は少なくなり、全部相部屋ではなく、ファミリータイプや個人部屋もあるという。高校時代は国内旅行で、大学時代はヨーロッパを2ケ月ユースホステルを中心に回った思い出からか、久しぶりにユースホステルへ泊る旅行をしたくなった。  

2015年11月12日木曜日

世間の荒波にもまれてください

[記者・冨尾]

 20歳前後のアルバイトと思われる人がセールスに。まるで親戚のおばちゃんにしゃべるように、敬語のない会話にびっくり。また別の日は、「興味がない」と言うのに「説明だけでも」としつこい敬語の使える女性。長い説明の後、断ると、笑顔が般若に豹変。また、大型量販店では、愛想も敬語もばっちり、でもとても頼りない若い店員さん。どうか世間の荒波にもまれて成長してください。 

2015年11月11日水曜日

健康は当たり前のもの?

[記者・杉本]

 共にアラフィフ(50歳前後)のうちの夫婦。寒さが忍び寄ってきたある日、主人は腰、私は背中を痛めた。大量の湿布を貼り、サプリメントを飲むが、回復はまさに牛歩の歩み。健康は当たり前のものではない、とあらためて思い知らされた。肝に銘じておかねば。

2015年11月9日月曜日

胃袋つかまれた

[記者・高砂]

 調理師専門学校を卒業し、フランス修行経験もある木下さやかさん(大野台4丁目)のランチボックスに胃袋をつかまれた。バーガー中心のおしゃれメニューは、見た目以上にボリューム満点。それぞれ驚きのある味付けと食感で、公園にシートを広げた女子会を盛りあげてくれた。子育て中の木下さんは、夫婦でレストランを出すという夢も育んでいるとか。すっかりファンになった私は、その日を心待ちにしている。

2015年11月5日木曜日

分かりにくい住民投票

[記者・高橋]

 和泉市庁舎の新築移転を問う、このたびの和泉市の住民投票は分かりにくい。せんだって話題を集めた大阪都構想の住民投票に右へならえしたわけでもあるまいが、代議制を忘れ和泉市長も議員も自らの責任と職務を放棄し、「あとはお任せします」と体よく住民にバトンを渡した。自分だけの利便性や利害で判断される公算が強い庁舎移転のような問題は住民投票に委ねるべきではなく、市全体から見る視点の方をもっと大切にすべきだ。

2015年11月4日水曜日

日本人

 [記者・藤原]

 ある人によると、日本人は世界標準に準拠して振る舞うことができるが、世界標準を新たに設定することはできない。世界標準との距離を意識し、つかず離れず考え行動するという。進歩的文化人と言われる人がよくイギリスでは、アメリカでは云々と時々の世界標準を引くのもその表れだと。そんなものかと思うも、素直に得心しがたいものがある。

2015年10月28日水曜日

和泉市庁舎建て替え騒動に思う

 [記者・横山]

 「何でこんなこと(住民投票)になったんや」。和泉市庁舎を現地建て替えか、和泉中央への移転新築かの住民投票が決まり、住民説明会での参加者の素朴な質問。そして、移転は住民投票の3分の2以上の賛成が必要との和泉市長の表明に多くの疑問の声。市のシンボルとしてこれから建設される市庁舎の位置を市民の意志に委ねることが決まった以上、市長はしこりの残さない公平な、条例を越えた英断をしてほしい。

2015年10月22日木曜日

和泉市住民投票に際し公平な情報提供を

[記者・箕浦]

 和泉市庁舎新設場所は11月22日の知事選投票と同時実施する住民投票で決着をつけることになった。現在地建て替えが持論の市長は、移転するには3分の2以上の賛成が必要との見解を述べている。市民にとって“寝耳に水”の今回の問題を判断する材料を、行政は短期間で有権者に周知徹底しなければならない。2005年以降、府知事選、和泉市の市長選・市議選、全10回での和泉市の投票率は(07年市議選の50・1%を除き)50%を割っている。市長をはじめとした行政、市議は、「投票率が3分の2を上回ること」を目標に街頭や説明会場で公平な情報提供を頻繁に行い、盛り上げてほしい。それが市民にげたを預けた責任だと思う。

2015年10月21日水曜日

娘のクラブ発表会

[記者・岩谷]

 縁あって入学した学校で、すぐに音楽系のクラブに入部した娘は、毎日大きな楽器を抱えて電車通学している。平日も休日もクラブ、休む暇などない。夢中になるのは結構だが、果たして勉強は?と、ついそちらが気になってしまう。そんな折、クラブ発表会があり観に行ったのだが。正直、そのクオリティの高さに驚いた。どの生徒も真剣で、一生懸命。自信にあふれた演技の裏には大変な日々の努力が垣間見え、客席の親は簡単に涙もろくなってしまった。勉強も大事だが、もっと大切なことを、しっかりと頑張っているように感じた。

2015年10月19日月曜日

新国立競技場の建設で

[記者・箕浦]  

 新国立競技場の建設費用が高すぎるとして再度、設計、建設業者を決めるコンペが実施される。私は、いわゆる「アベノミクス」による円安・株高で大きな利益を得た自動車産業をはじめとした輸出関連企業や金融業界がもうけの一部を拠出して「企業体」を作り、建設費のすべてを負担する動きが出てくればいいなと思う。この「企業体」が建設監理のすべての責任を持ち建設し、完成後、国に寄贈すればいい。「不労所得に近い金」の一部を使って、何十年に一回あるかどうかの「国の大プロジェクト」にこうした形で貢献すれば、国民からの大きな喝采が企業に得られるのは間違いない。どうだろうか。

2015年10月15日木曜日

運動会の季節に思う

 [記者・冨尾]

 運動会の季節。我が子達が卒業した小学校は生徒の人数が増え、小学校の校庭などが手狭になり、去年から昼食を親子一緒に食べられなくなった。祖父母も集まる家族の一大イベントがなくなったと聞いて、さびしく思った。
 子供達の雄姿を見て成長を感じ、その感想を言いながらの昼食。得意気な子供に、目を細める父母や祖父母の姿。1位でなくても、組体操のてっぺんでなくても、子供の一生懸命さを讃えての食事はおいしいはず。
 私の小学校時代、デザートは決まってその年初めて口にする青みかんだった我が家。酸っぱい香りと共に、秋晴れの懐かしい日を思い出した。  

2015年10月13日火曜日

着物でお出かけを

[記者・野木] 

 子どもの卒業式や結婚式などで何かと着物を着る機会があり、ずーとタンスの肥やしになっていた着物や帯に親しむことが増えてきた。そろそろ着物が似合う年齢になってきたのかもと思ったりもして、これからはたまには着物を着てお出かけをと一瞬心がはやったが、実現できずにいる。やはり外出は洋服の方が楽ですものね。

2015年10月7日水曜日

さよなら ちびっこ広場

[記者・黒田]

 リニューアルで遊具が撤去されることになった、泉ヶ丘駅前のちびっこ広場。最終日に取材に行くと、遊具がなくなることを惜しむ声が多く、皆に愛された場所だったことを痛感。私も記者を始めた頃、「お母さんが仕事している間、ここで遊んで待っててな」と、息子と娘の子守を遊具に託していたっけ。お世話になりました。どこか別の場所で、また子供達の元気な声に包まれますように。

食欲の秋

[記者・杉本]

  娘はずっと食が細くて体が小さかった。買い物で娘が食べたいものを買う習慣も、少しでも食べて大きくなってほしいという思いからだ。それが小学校高学年になって、急激に背が伸びてモリモリ食べるようになってきた。ブドウがおいしいこの季節。大粒のブドウに目がない娘が1日1房をほぼ独り占めで食べるものだから、食費がおそろしいことになってきた。今更食べるなとも言えないしなぁ。

2015年10月5日月曜日

古代の歴史講演会に参加して

 [記者・羽鎌田]

  「和泉陶邑(すえむら)の成立と展開」という講演会に参加した。5世紀から8世紀にかけ、堺市・大阪狭山市から岸和田市にかけての丘陵の陶邑窯跡群が日本列島最大の生産地であったという。泉北ニュータウンが開発される時に400以上の窯跡が発見され、陶器山周辺や高蔵寺周辺には多くの生産拠点があり、石津川や陶器川を下り、大阪湾から全国に運搬されたという。午後からは「ペルシャの食と文化を学ぼう」という催しで、ペルシャからシルクロードを経て日本に伝わった宝物や文化交流の説明を聞き、古代のロマンを感じた1日だった。 

2015年10月1日木曜日

堺市の小中学校の学力は全国で最低レベル

[記者・高橋]

 全国学力テストで堺市の学力が全国最低水準はショック。秋田県は最下位クラスから8回連続「学力日本一」を達成した。同県は教育委員会などの反対を押し切って前々から市町村別のテスト結果を公表し、それを受けて各学校が学力向上に向けて切磋琢磨してきた。堺市教委は「誤解や憶測に基づき市民等の間に混乱が生じる」として政令市なのに各区別の成績も公表しない。公表することで生じる説明責任や学力向上努力を回避しているのでは、と勘ぐってしまう。

2015年9月30日水曜日

問題だらけの東京五輪組織委員会

[記者・冨尾]

 新国立競技場に続き、五輪エンブレムの白紙撤回騒ぎ。何の問題も起きなければ、知らないままだったことが多すぎる。デザイナ―の応募資格や、選考過程、組織委員会、費用問題など。そしてエンブレム発表イベントに7千万?競技場問題の損失62億?桁が想像以上に大きすぎて一般市民の私には理解不可能。世界からも批判を浴び、巨額の損失を抱かえた東京五輪を組織委員会は、どう考えているのか。戦国時代なら間違いなく、切腹もんですよ。 

2015年9月24日木曜日

星の生徒たち

[記者・高砂]

 大阪陸軍幼年学校のこぼれ話。関西弁が幅を利かせる同校は標準語志向だったようで、言語修正係を置いて言葉遣いを注意した。「あかへんは止めろ」「あかへんなんて言ってへん」という笑話が伝わる。軍事一辺倒とも違う人間らしい学校生活は、現代にも通じるところが多い。それでも、人材が軍に流出せざるをえなかった時代の影が、子どもたちの進路選択を狭めてしまった。そんな時代は二度といらない。

2015年9月23日水曜日

仏像の指

[記者・藤原]

 奈良国立博物館での白鳳展に行った。薬師寺の聖観世音菩薩立像や月光菩薩立像などを前後左右から見ることができた。ながめながら不思議に思った。どうして仏像の指は人と同じ5本なのか。7本指などの仏像はないのだろうか。多くの手や顔を持つ仏像はあるのに。仏像の指は5本という決まりでも。ただ知らないだけで、何処かにそんな仏像があるのだろうか。

2015年9月22日火曜日

信太の森のふるさと館を訪れて

[記者・横山]

 和泉市在住の今岡一穂さんが市に寄贈した、「葛の葉伝説」をテーマに描いた屏風の取材のため、信太の森のふるさと館を訪れた。信太の森は、枕草子に「もりは信太の森」とあるほどの平安時代から国内を代表する神話の森。同館がある鏡池史跡公園は、まさに葛の葉伝説の舞台。真夏の日を受けた深い緑の木々に囲まれた鏡池のふちに立っていると、森の中から葛の葉と安倍保名(あべのやすな)が現れるような錯覚に。今岡さん作の屏風は好評につき展示期間を延長。10月4日まで鑑賞できるそうです。

記事に込める思い

[記者・浅利] 

 脚本家の倉本聰さんが「疑問や怒りを表に出して書くと視聴者にソッポを向かれる」という趣旨をエッセーに書いていた。ドラマを貫くコンセプトを固めた後に思いを込めたからこそ、名作「北の国から」が誕生した。記事を書く際も、反発や共感を伝えたいがゆえ、自分の中で消化不良のまま書くと言葉が空回りする。ドラマとの共通点を見つけて、納得した。

2015年9月17日木曜日

迷子のインコ

[記者・黒田]

 最近「インコがいなくなりました。心当たりの方ご連絡を」という電話が読者から相次いでいる。全て手乗りインコで、よくなついているらしく、飼い主はとても心配している。手乗りでも逃げ出したくなるのだろうか。外の世界を見てみたいのだろうか。秋の風がインコ達を呼んでいるのか。それとも…。我が家の小桜インコ「ポンちゃん」にそっと聞いてみた。

2015年9月16日水曜日

お膝送り

[記者・高橋]

 懐かしい日本の言葉辞典で「お膝送り」という言葉を見つけた。茶席がほぼ満席になり、まだもう一人二人客がいるとき亭主が「お膝送りをお願いします」という。客はすこしずつ膝を送り、詰める。そのつもりになればずいぶん場所を詰めることができる。混んだ電車の7人掛けの座席に、ほとんどの人がゆったり6人ですわっている。気づかないのか、他人のことは知らぬふりか。「お膝送り」で、もう1人はゆうに座れるのに。

2015年9月14日月曜日

平和を求める一人として

[記者・箕浦]

 70年前の夏、日本で何があったのか、答えられない若者が多いという。メディアによると大きな出来事があってから60~70年の経過で出来事の教訓が忘れ去られる傾向があるという。確かに、悲惨な戦争を経験し、「平和の尊さ」を語れる人々がいなくなり、外圧への対応を軍事力に求めようとする「勇ましい政治家」の声がこのところ大きくなってきた。戦後生まれの私としては、政治家の皆さんに、「地道な外交努力での平和維持」、思ったこと、感じたことをそのまま発言できる「表現の自由」の維持・推進を、心の底から平和を希求する一人として願いたい。 

2015年9月7日月曜日

『アイリッシュちんどん』

[コムネット・村木]

 9月13日に河内長野ラブリーホールで世界民族音楽祭が催されます。今年のテーマは『世界を旅するように奥河内を歩こう!』ということで、たくさんの楽しいワークショップが開催されました。私が参加したのは、堺市でおなじみKnitのケンケンさんこと上沼健二さんの『バウロン』(アイルランドの太鼓)と『スプーンズ』(スプーン2本を打ち合わせる)のワークショップで、何でも音楽祭東京には、河内長野駅周辺を、アイルランドのちんどん屋として歩くそうです。今回はフィドルを弾くケンケンさんにバウロンをたたきながら、歩く練習、初めてながら太鼓の面白さを満喫しました。当日はフィドル、フルート、ティンホイッスルなんかも登場、楽しいイベントになりそうです。なんとか晴れてほしいです。ぜひ、みなさん見に来て下さいね。

2015年9月3日木曜日

スカイプでの遠隔授業を取材して

[記者・野木] 

 バングラデシュで働く青年海外協力隊員の方と狭山高校の生徒がスカイプで遠隔授業を行った。同校では2年前から実施されている試み。海外に在住の隊員の映像と生の声が聞け、現状を寸時に把握することで、国際問題を身近に感じることができる。この経験を生かし、将来企業から青年海外協力隊に参加する生徒もいるかもしれない。将来の可能性が拡がる試みを積極的に取り入れることが、教育において大切だと思う。

2015年8月27日木曜日

終戦記念日に思う

[記者・羽鎌田]

 8月15日、孫たちと一緒に久しぶりの天王寺動物園・ナイトZOOに行ったが、すごい人だった。昔に比べ匂いは感じなくなったが、動物たちを囲う柵や岩が高すぎ、子ども目線では動物が見えない。もう少し工夫が必要か。この日は終戦記念日。聞くところによれば終戦前、万が一の場合、動物が危険だということで、殺処分されたという。孫たちも園内中央の動物慰霊碑の前で手を合わせていた。動物たちもさぞ無念だったと思う。

2015年8月26日水曜日

「国防」

 [記者・藤原] 

 安保関連法案の騒動が分からない。憲法9条があるから平和が保たれている、というのはもっと分からない。非武装中立を真顔で語るのも分からない。他国が日本の領海、領土を侵したとき、「控えよ、この憲法9条が目に入らぬか」と大見得をきれば、土下座して退散するというのか。「天下万民の安寧は強い力で守られる」のが古今東西の常識だ。

2015年8月24日月曜日

盆踊りの記憶

 [記者・冨尾]

 引っ越しが多かったせいか、新興住宅地で育ったせいか、子供の頃、夏祭りに参加した記憶がない。夏休みに子供会で、河内音頭や泉北音頭の踊りの練習をしたという編集部スタッフに驚いた。また取材先で、河内音頭が演奏されると、そらで歌詞を歌い、踊り出す高齢者たち。「体が覚えているから勝手に動く」と。取材先で出会った浴衣姿の子供達も、いつか笑顔で思い出す日が来ますように。

2015年8月19日水曜日

父の友人との思い出

[記者・杉本]

 その時は分からないが、振り返った時に有難さが分かることがある。私は父の友人との思い出がそれだ。おじさんがうちで肴を作って父と楽しく飲むのが常で、私はしばしば余興でカラオケを歌わされた。おじさんが毎度のように、声は張り上げるのではなく体に響かせろ、マイクは離して声のエッセンスだけのせろ等、無茶を言うので随分と困惑させられた。おじさんはぴんからトリオの並木ひろし。作曲した「女のみち」は歴代3位の420万枚を売り上げた。どんな時でも、本物のプロには真剣勝負しかないと教えてくれた。


2015年8月13日木曜日

自治体の決算に赤字なし

[記者・高橋]

 堺市の34年連続黒字決算は取り立てて自慢するほどのことでもない。自治体の決算は余程のことがない限り赤字にならないらしい。歳入はかために、歳出は多めに見積もったうえで「歳入=歳出」の予算をたてるので、普通に予算を執行し会計を締めれば必ず余りが出る。結果として黒字になるという。といって、自治体の事業が全部黒字という訳でもない。例えば、支出が収入を4億円も上回る新堺市民会館事業は、市がどう取り繕おうとも赤字だろう。

2015年8月10日月曜日

子どもの自覚と行動を妨げる行動とは…

[記者・浅利]

「冷房しているからドアはちゃんと閉めて!」と子どもに言いつつ、待ちきれずに自分で閉めた経験ありませんか?取材に訪れたある施設でもそんな場面が。近くにいた私がさっさと閉めようとしたら「待ってください」と止める声。スタッフが根気よく子どもの行動を待っていたのだ。大人の先回りは、子どもの自覚と行動を妨げる。分かっちゃいるけど…待ちきれない。

2015年8月6日木曜日

消えゆくラジオ体操の風景

[記者・羽鎌田]

 先日20年以上続けられている陶器山のラジオ体操を取材した。ラジオ体操といえば、夏休みになると学校とか公園などで、子どもたちが毎朝元気なかけ声で体操していたものだが、最近は少子化で子供会が無くなったり、ラジオ体操会場周辺の家から騒音として苦情が出たりで、あまり見かけなくなった。福岡では新設幼稚園が子どもの声がうるさいと建設反対されたり、もう少し〝地域が子どもを育てる〟という気持ちにならないかと思う。

2015年8月3日月曜日

金剛団地の盆踊り

[記者・高砂]

 子ども時代を過ごした、とあるニュータウンは、金剛団地と雰囲気が似ている。当時は悪童が町にあふれ、町も住民も若かった。夏休み間近になると盆踊りの練習が始まり、「友達と夜の外出」という非日常に心躍らせた。40年前の金剛団地にも同様の光景があった、と金剛地区盆踊り実行委員会の芝辻善四郎さん。今では、盆踊りの練習に子どもの姿を見ることは少ないけれど、3日間の盛大な盆踊りは健在で、今年も大勢がウキウキと集まって来るだろう。 

2015年7月30日木曜日

食生活の改善?

[記者・箕浦]

 7月の恒例行事「人間ドック」を夫婦で受診した。結果、齢とともに順調に成長し、人生最高体重を記録、「生活習慣病」に関わる数値も軒並み悪化した。体調が悪化しているという自覚はないのだが、確実に体全体がさび付いてきているようだ。管理栄養士の方からは「運動は足りているようですから食生活を改善するように」と指導された。子供のころ周囲の大人から「食べ物は残さないで」とか「腹いっぱい食べて」など言われたことが頭のどこかに残っていて、つい食べ過ぎているようだ。健康に過ごせる期間を延ばすためまずは「腹八分目」を心がけ、全体数値の改善を図っていきたい。 

「地域の活性化」

[記者・藤原]

 「地域の活性化」という言葉をなんとなく使う。ところが、活性化した状態というのが、よく解らない。識者は、域内総生産が増加すれば活性化したという。それなら域外から多くの人を集め、お金を使って貰える仕組みをつくればいい。売り場面積日本一の直売所、若い女性が喜ぶような癒しの空間とか。中途半端でなく日本一、オンリーワンのものをつくる。住民が意識を共有して取り組めば、できるはずだ。

2015年7月29日水曜日

「飾り文字」に頼らない

[記者・岩谷]

 いつの頃からか、言葉の最後に「(笑)」や「♪」を付けることが多くなっていた。友人へのメールやライン。「笑える話なんだけど」という意味だったり、「嬉しく思っています」という意思表示だったり。言葉では表しきれない感情を、少しでも伝えられるようにと、付けるようになったはずだったのだが。記者となり、文章のみで書きつづる難しさに悪戦苦闘。いかに今まで「飾り文字」に頼っていたことか。自分の言葉の引き出しを引っかきまわす毎日(笑)。ああ、「(笑)」を付けてしまった。反省。

2015年7月21日火曜日

迷子も楽し!?

[記者・高砂]

 この春、自動車免許を取得したばかりの息子の運転で、無謀の香りを漂わせながら淡路島花博へ。湾岸線経由ですんなり渡橋するはずが、なぜか大阪都心部観光を挿入する羽目に。若葉つき10代の迷子と知って、行く先々でご親切を受けた彼は、「関西っていい人ばっかりやなぁ」と感激しながら何とか島入り。生還に味を占めた息子は、奈良・富山と行動範囲を広げ、同乗者をもれなくヘトヘトにさせているそうな。

2015年7月16日木曜日

自立か保護か

[記者・杉本]

 奈良で店のトイレから小学6年生の女の子が連れ去られたニュースにぞっとした。同じ位の子供がいる身としては、他人事とは思えない。トイレが死角だったとはいえ、自立を促すか保護するか、年齢的に判断に迷うところだからだ。うちは一人っ子なのでつい過保護気味にしてしまう。だが親としては、子どもが自分の身を守れるよう、周囲に注意して危険を事前に察知出来るように育てなければいけない。子どもを安全に保護しつつ、自立に向けて育てる難しさをあらためて考えさせられた。

2015年7月15日水曜日

堺市博物館のプロジェクションマッピング

[記者・浅利]

 堺市博物館で行われたプロジェクションマッピング。市出身のアーティストが制作し、入場者が2万人を超えたとか。一定の結果は残したが、高い費用がもたらした効果には疑問が残る。打ち上げ花火は華やかで、人を引きよせるが一瞬だけだ。地味だけれど長続きするのは線香花火。両方をうまく使い分け、限りなく費用対効果を高めるのが政治家の腕の見せ所。ばらまくだけでは能がない。

2015年7月9日木曜日

茶道の稽古を取材して

[記者・冨尾]

 芸大付属泉北幼稚園の茶道の稽古を取材後、私もお茶を点てていただいた。20年ほど昔に稽古に通っていた茶道の作法を思い出そうとしたが、さっぱり忘れてしまっていた。
 指導している家元の鶴﨑満枝さんと話をしながら、日本文化に触れる機会が日常で失われているのを実感した。実際、我が家も和室があるのに全く使用せず、開かずの間と化しているし、子供達も正座をするのは実家を訪れた時くらい。
 今は書道もイスに座ってが当たり前の時代。小学校時代に通っていた座布団に正座の書道教室が懐かしい。

2015年7月8日水曜日

ノルディックウォーキングを取材して

[記者・黒田]

 光明池の周囲を歩くノルディックウォーキングに同行取材。約6キロ、専用ポールなしでひたすらただのウォーキングでついて行ったとはいえ、なかなかきつかった。私より年上の参加者らは、日頃からよく歩いているらしく、皆ケロリ。ウォーキング不足を痛感した。それにしても、光明池を取り囲む自然はすばらしい。癒されました。

2015年7月3日金曜日

箱物批判の言い分

[記者・高橋]

 自治体がつくる箱物の批判をネットで読んだ。曰く「新施設を建設したものの市債で確保した建設費の返済負担や施設の運営維持費・修繕費などが嵩むが、利用が振るわず施設の収入だけでは運営できないため税金で補てんされ続け、莫大な赤字を発生させたあげくに閉鎖。収益を目的としない施設でも必要以上の設備である場合に、維持費などが過剰に発生し自治体の財政状態も思ったより良くならず支えきれない」と。堺市のあの文化観光施設などはどうだろう。

2015年7月1日水曜日

心無い人の行い



〔記者・羽鎌田〕  

 先日、「あまの街道と陶器山の自然を守る会」の自然観察会に参加しました。あまの街道を下った「ササユリ」の群生地に連れていってもらいました。残念ながら花のピークは1週間前とのことでしたが、それでも数本は咲いていました。守る会の会長さんにお聞きすると、2ケ月程前には、街道沿いに咲いていた「春蘭」が株ごと持ち去られていたそうです。あまの街道を利用する人の目を楽しませよう、倒木の整理や、雑草の除去などをして自然を守ろうとしていても、心無い人により、それまでの苦労が台無しになってしまう。ウォーキングなどで、街道を利用するのであれば、最低限のマナーは守って欲しいと願うばかりです。(写真上ササユリ、写真下オカトラノオ)




            

2015年6月25日木曜日

自転車の傘差し運転は

[記者・野木]

 改正道路交通法が6月1日から施行された。自転車の運転に関して、信号無視などの危険なルール違反を繰り返すと、公安委員会から自転車運転者講習の受講が命ぜられる。それを受け、黒山署では住民から傘スタンドを使用しての傘差し運転について、問い合わせが多く寄せられた。運転者の視野が妨げられるなど、違反の可能性があるので、使用を控えるように説明。紫外線防止や雨の日などに使用していた人は、注意してほしいと。

2015年6月24日水曜日

物置を片付けて

[記者・杉本]

 ふと思い立ち、物置の片付けをした。そこはパンドラの箱だった。「もったいない」という呪文で封じ込められていたモノが、次から次へと出るわ出るわ。若かりし頃のバッグやスーツ、通販の健康器具、一時凝った趣味の道具。過去の自分の欲望が怨霊となって襲い掛かってきた。しかし、ひるむことなくモノを手放し、処分した。スッキリした空間を前に思った。今まで何をため込んでいたんだろう。文字通り、憑き物がおちたような気分だった。

2015年6月22日月曜日

「継続は力なり」

「記者・藤原」

 絵でも習うか、と知人を誘った。早速知人は教室を探し、週1回のペースで通いだした。言い出しっぺの私は、スタートラインに着くことなく頓挫。縦横の線や円、楕円の書き方から教わったという。以来十年。知人は今年、県展に油絵を出品、入選するまでになった。言い古された「継続は力なり」という言葉がピカピカになって甦った。継続や努力とは縁遠い私には、継続できることや努力できることは一つの才能なのだと思えてきた。

2015年6月18日木曜日

十津川を訪れて

[記者・横山]

 先々月、所属している写真教室の撮影会で奈良県吉野郡十津川の「21世紀の森・紀伊半島森林植物公園」へ。120種類のシャクナゲが満開で桜の花との競演が見事だったが、道中の山々には2011年8月に発生した紀伊半島豪雨被害のあとが多く残り、その甚大さに驚き。道路の造成など工事も進んでいたが、木々が斜面になぎ倒されたままの手つかずの場所も多く、心が痛んだ。

2015年6月15日月曜日

読みやすい文章とは

[記者・浅利] 

「祖母が花を見て“きれいね”の一言を、私は聞いた」―こんな読みにくい文を見かけませんか。「見て」を「見て言った」にするとスッキリ読みやすいのに。読みやすい文を書くのは記者の基本。主語を迷子にしない、話し言葉をダラダラ引用しない、記事は感想文ではない等々。記者になったばかりの時、上司から教わったことです。10年目の今、もう一度肝に銘じています。

2015年6月11日木曜日

人とのつながりが生きがいに

[記者・冨尾]

 取材でお会いした方と久しぶりに再会したら、足取りもおぼつかず、髪も真っ白になって、以前の元気な姿とは全く別人のようだった。しかし、地域のボランティア活動には従事していると微笑んだ。病気を患いながらも、ボランティア活動を続ける90歳代、80歳代の方とお会いすることは多い。活動だけでなく、人とのつながりが生きがいと。病気でふさぎ込むのでなく、さらに前向きな姿勢がまぶしかった。    

2015年6月10日水曜日

お世話になった方の急逝を聞いて

[記者・黒田]

 5月末、金剛駅構内のツバメの巣を確認に行き、ツバメの巣作りを応援していた店舗のご主人が亡くなったことを知った。ツバメの到来を待たずして急逝されたらしい。懸命に子育てする親鳥に感心し、撤去されてもめげずに巣作りする姿に、目頭を熱くされていた。仕事そっちのけで、飛び交うツバメを一緒に見たのが懐かしい。ご冥福をお祈りします。

2015年6月8日月曜日

大阪大谷大学の図書館を取材して

[記者・ 野木]

 大阪大谷大学の図書館を取材。貴重図書を閲覧する機会に恵まれた。保管も良好な与謝野晶子や石上露子の書簡をじっくりと見せてもらった。字面を目の当たりにし、現代とは違う続け字に、聡明な女性の情感を感じた。凛とした空気感の中で、時が止まったような感覚を覚え、日本人としての誇りを感じた。デジタル化が進む中、貴重図書もネットを通して閲覧できる。利点も大いにあるが、やはり実際に目に触れた時の感慨に勝るものはないと思う。

2015年6月4日木曜日

白内障の手術を

[記者・高橋]

 昔から眼は良かった。しかし、寄る年波には勝てず免許更新の視力検査がぎりぎりセーフ。夜間運転で対向車のヘッドライトや前車のブレーキランプが眩しくその灯りの周辺が見えにくい。晴れた日も薄暗く見える。ゴルフでは打ったボールの落下地点が見えない。それで思い切って1月に白内障の手術を受けた。術後の経過は順調で裸眼視力が1.2まで回復。夜の運転も安心。そう、世の中捨てたものじゃない。ドクターや看護師さんにも感謝。

2015年6月3日水曜日

カラオケの採点機能

[記者・杉本]

 テレビの番組でカラオケの採点機能を使って競うことが増えたように、採点機能はカラオケの楽しみ方の一つになった。採点では音程やリズムの正確さに加え、抑揚やビブラートなどのテクニックも評価され、総合的に得点がはじき出される。
 私も愛好者の一人で、90点台後半を普通に出せる。が、テクニックがあることと人が聴きたくなる魅力があることは全く別の次元の話だ。歌の上手い人がごまんといる中、プロになれる人、ましてやヒット曲に恵まれる人は極わずかだ。残念ながら、採点機能は何が違うのかまでは示してくれない。



2015年6月1日月曜日

日本海軍の難問奇問

[記者・藤原]

 阿川弘之が『大人の見識』のなかで日本海軍の試験にまつわる難問奇問をいくつか紹介している。そのひとつに「ここに五匹の猿がいて六つの菓子がある。菓子に一切手を触れず、五匹の猿に平等に分け与えるにはどうするか」というのがある。「わかりません」と答えると、試問官が、「分からなければ教えておいてやるが、これをむつかしござるという」と言ってニヤリとしたとか。「難しござる=六つ菓子五猿」。

2015年5月28日木曜日

「大阪都構想」住民投票を考える

[記者・箕浦]

 いわゆる「大阪都構想」への賛否を問う住民投票の結果、「大阪市」の存続が決まり、維新の主張する「二重行政の無駄」の課題もそのままになった。ある人が「大阪市以外の19の政令市は二重行政解消のため政令市を解体することを検討もしていない。府県の権限を市に移譲すればグレーゾーンが生じるのは当たり前でその混乱を調整して最小化するのが行政官の仕事である。その仕事に自己責任で対処できるまともな大人が大阪にはいない」との趣旨の話を新聞に書いている。強烈な個性を持つ政治家が持論でぐいぐい市民を引っ張るという構図はある意味、痛快ではあるが、時間をかけて多数で合意を形成する「民主主義」とは異なるのではないかと団塊の世代の私は思う。いずれにしても結果を受けて、府民・市民の期待に応えられるよう、効率的な行政をすすめる両者の話し合いを早急に行い、民主的に改革を進めて欲しい。

2015年5月27日水曜日

48の瞳

[記者・高砂]

 津々山台の北野博己さんが著書「河内地蔵菩薩二十四霊場を訪ねて」の取材で歩いた50キロ。それは80年以上昔、河内長野市清水の地蔵寺住職・長谷川孝道さんがたどった道でもあった。明治維新の頃に廃寺廃仏の憂き目にあった地蔵24体の健在を、苦労して確認したご住職。ここは鎌倉時代、巡礼者でにぎわっていたという。鎌倉・明治・昭和・平成。24ならぬ48の瞳が見つめてきた南河内の人たちは、どんな願いを託しただろうか。

2015年5月25日月曜日

老人会パソコン教室の取材で

[記者・冨尾]

 槇塚台連合老人会パソコン教室でお会いした女性は、生まれつき視力が悪く、手術をして少し見えるようになったが、パソコンを使いこなすことは夢のまた夢だったらしい。しかし、マンツーマンで指導してくれるこの教室のおかげで使いこなせるようになり、世界が広がった、と。グラウンドゴルフも趣味で、ホールの旗が見えにくいが勘で打ちホールインワンを出すことも。パソコンもゴルフも人一倍の努力の賜物だが、誘ってくれた友人、指導してくれた人に感謝していると微笑んだ。   

2015年5月21日木曜日

犬を飼う責任

 [記者・羽鎌田]

  定例の4月第4土曜日に狭山池クリーンアクションに参加。池南堤の西除川河口付近を清掃した際に、犬の亡骸が浮かんでいた。一緒に活動していた狭山高校軽音楽部の部員はショックを受け、思わず手を合わせていた。犬には首輪がついており、おそらくペットだと思われる。犬が自ら川に迷い込んで溺れたとは考えにくく、犬を飼うのであれば最後まで面倒を見て欲しい。愛犬の最後をそのような扱いをしたことに憤りを覚える。  

2015年5月20日水曜日

ああ、もったいない…?

[記者・杉本]

 子供の成長は早いというが、一気に成長する時期なのだろうか。この春買ったばかりの娘の靴が3足とも入らなくなった。普段用はともかく、外出用にいたっては1度しか履いていない。娘は新しい靴を買ってもらって上機嫌だが、処分する私はもったいなくて手が震えんばかりだ。親として娘の成長を喜ばねばとは思うのだが、いかんせん、モノを惜しむ気持ちが勝ってしまう。悲しい主婦の性だ。


2015年5月18日月曜日

ツバメの巣作り

[記者・黒田] 

 ツバメ達の巣作りが活発になる季節、商店街で様々な声を聞く。「巣が完成したのに撤去され、かわいそう」。「フンがかかるし、低空飛行で危ない」。まさに賛否両論。フンよけを取り付けるなど工夫する店舗もあるが、お客さんに苦情を言われると、撤去せざるを得ないのが現状だ。ツバメは安心できる場所で巣作りをするという。何とか共存できないか。

2015年5月14日木曜日

大人の背中

[記者・浅利]

 スポーツ担当記者だった時、南区駅伝を取材して印象に残ったのが、大人と子供それぞれの頑張りが混成チームの中で、お互いの刺激になっていた様子。それと同じ光景を、先に取材した少年少女合唱団とプロ音楽家の音合わせでも目にした。ソプラノソロを聴いた後の子供の顔つきはきりっとして、声にも張りが出ていた。大人の背中を子供は見ているのですね。

2015年5月11日月曜日

赤字覚悟の新堺市民会館

 [記者・高橋]

 145億円の巨費を投じる新市民会館。堺市の試算では毎年4億円の赤字だ。事業収入は施設の管理費を賄うのが精いっぱいで、事業費と人件費を毎年、税金で補てんすることになる。これがそのまま赤字になり約4億円。旧市民会館は1億円ですんだ赤字が新会館では4倍にハネ上がる。ただし、これは施主・堺市の楽観的な予測だから実際はもっと赤字が膨らむだろう。福祉施設と割り切れば赤字もやむを得ないが、事業施設なら赤字の垂れ流しは余りに無責任だ。

2015年5月7日木曜日

外国人の不法就労

 [記者・野木]

 在留資格がない外国人が働く不法就労は法律で禁止されている。27年1月1日現在の不法残留数は、6万7人(前年比946人増)だった。不法就労させた雇用主も「不法就労助長罪」で処罰の対象になる。外国人を雇用する際は、パスポートや在留カードで在留資格や在留期限を確認し、適正な雇用をするよう、呼びかけている。

2015年5月6日水曜日

交通死亡事故が激増

 [記者・箕浦]

 府下の交通死亡事故が今年に入り前年比1・6倍と激増しており、南区でもすでに昨年1年間と同数(3件)になっている。また最近は「高齢者」が関わる死亡事故の割合が半数を越えているという。統一地方選の影響で例年より1か月遅れで実施される「春の全国交通安全運動」でも「高齢者」に焦点を当てた啓蒙活動を行うようだ。私も高齢者の一人として「交通事故の当事者」にならないよう日々、安全運転を心がけたいと交通安全運動を前にして思う。

2015年5月5日火曜日

退蔵院の瓢鮎図

[記者・藤原]

 臨済宗妙心寺の塔頭(たっちゅう)のひとつ、退蔵院にいってきた。開放された方丈前に瓢鮎図(ひょうねんず)(国宝)の模本が掲げられていた。小さな瓢箪で鯰を捕まえようとする様を描いた日本最古の水墨画である。不可能とも思われるこれは禅の公案で、図の上部に京都五山の高僧31人の賛が記されている。そして、あなたの答えは、と問いかける。もとより解るはずもなく、思案するふりをして、方丈の廊下から枯山水の庭を眺めていた。

2015年4月29日水曜日

愛川欽也さんの訃報に際して

[記者・杉本]

 愛川欽也さんがレギュラー番組降板後、そっと世を去った。息を引き取る直前まで、うわごとで仕事に行こうと言っていた程、仕事を愛して人生を全うされた。
有名人が亡くなると、テレビの画面に在りし日の元気な姿が繰り返し映し出される。お別れの儀式と思うと寂しいけれど、ご本人にとっては、こうして視聴者に盛りの姿を覚えていてもらうことが何よりの供養だろう。

2015年4月28日火曜日

フクロウとふれあい

[記者・高砂]

 河内長野で「ふくろうの森プロジェクト」を取材してから気になっていたフクロウに、近つ飛鳥博物館の桜祭りで初&最接近。フクロウとのふれあいコーナーを開いていた都基学(ときがく)さん(河南町)の許可を得て触れると、ものすごい目力で威嚇された。でも、つり橋効果なのか目が離せなくなってしまった。都さんは現在、アフリカンワシミミズクのヒナを子育て中とか。詳しくは「キンメフクロウ田舎ごっこ」で検索を。

2015年4月23日木曜日

「天野街道」と「あまの街道」

[記者・羽鎌田]

  岩室から天野山金剛寺に至る道「天野街道」と「あまの街道」の違い。竹下内閣時代の「ふるさと創生事業1億円交付」で大阪狭山市は街道の整備に使ったという。岩室から穴地蔵まで、真砂土を敷き排水を良くし、歩きやすくした大阪狭山市の部分をひらがなの「あまの街道」と名付けた。穴地蔵から先の河内長野市の部分が「天野街道」という。金塊やハコモノに使わず、観光事業に使ったのは立派だと思う。先日のウォーキングの時にガイドから教えられた。   

2015年4月15日水曜日

豊かな時こそ

[記者・浅利]  

 和泉中央駅開業から20年。商業施設が増え、人口増加率が高い和泉市だがその昔、1968年には財政再建団体の指定を受けていた。ミカン御殿が建つほど儲かった農業や「ガチャ万」と言われた繊維業が高度経済成長と共に陰った時代だった。今の高い人口増加率は、将来の高齢化による負担増大につながる。豊かな時こそ過去に学び、将来を見据えた財政規律が大切だろう。

2015年4月13日月曜日

桜の下での出会い

[記者・冨尾]    

 4月初旬に満開の桜を求めてニュータウンを歩いた。立ち止まって写真を撮っていると、話しかけられることが多い。同じようにカメラを構えている人や、緑道を散歩する人など様々だが、桜の下で会話も弾む。若い頃の武勇伝を話すカメラが趣味の男性や、清掃ボランティアを生きがいとしている80代の男性、毎年桜が拝める長寿に感謝している一人暮らしの80代の女性など。超短編「波瀾万丈」は興味深かったが、残念なことに、あいづちの数と写真の数が比例しなかった。 

ホームページの「いいね!」に思う

[記者・黒田]

 弊社ホームページの「泉ヶ丘プールは原山公園へ移転」という記事に、1000を超えるいいね!が付けられた。「閉鎖されなくてよかった」という思いが共有されたのだろう。地元のニュースに対する関心の高さがうかがえる。逆に考えれば、世間を震撼させる凶悪事件の犯人の顔写真がネットで簡単に広まるなど、負のニュースや噂もあっという間に共有される。一つ間違うと、ネット社会は怖い。

2015年4月9日木曜日

堺のびやか債

[記者・高橋]

 文化観光拠点「さかい利晶の杜」オープン記念と銘打って、3月に堺市が「堺のびやか債」を発行した。債券発行といえば聞こえはいいが要するに借金の募集だ。オープン記念がなぜ借金募集になるのかさっぱり分からない。施設は完成したものの肝心のカネ(建設費)がない。それで、後追いで18億円を借金したわけだ。借金漬けの「利晶の杜」が堺市に必要かどうかはさておき、そもそも資金計画も立てずハコモノをつくってしまう、市の発想にはついていけない。

2015年4月8日水曜日

二条城の夜桜

[記者・野木]

 娘と二条城の夜桜を見に行って来ました。桜や庭園のライトアップは幽玄的で、唐門では全長30メートルの塀がプロジェクションマッピングで彩られていました。琴の演奏や生け花の展示もあり、古都の趣のある風情に、まるで遥か昔の時代にタイムスリップしたよう。凛とした空気が心地良かったです。

町ぐるみの活動

[記者・羽鎌田]

  先日、狭山中学校区地域文化祭「さやりんフェスティバル」を観ましたが、小学生からシニアまで世代を超え、町ぐるみの活動に感動しました。中学、高校生も学校内のクラブ活動だけでなく、学校区を超え他の学校の生徒と一緒に活動。又、シニアの方もイキイキとしていました。サポートしている方々のガンバリにも感動。

2015年4月2日木曜日

大規模災害に備えるには

 [記者・箕浦]

 大規模災害の発生に備えるためのシミュレーションゲームに参加した。ゲームは地域住民が学校の体育館、教室を使い、避難所の開設・運営を机上で行うもの。様々な事情を抱えた避難者たちを1人当たり毛布一枚分のスペースに、迅速に効果的に誘導することに、いかに多くの課題があるかをゲームの中ではあるが痛感した。泉北地域は津波、土砂災害の危険性は他地域に比べ低いが、建物の倒壊、大規模火災などの災害発生時には住民の連携による“共助”が重要になる。しかし、課題への対応を事前に準備することで、災害発生時の住民の戸惑いや被害を少なくできる。今のうちに準備できることを住民間で話し合い、マニュアル化することが必要だと思う。

2015年4月1日水曜日

植樹祭を取材して

[記者・羽鎌田]

 最近、桜の植樹祭とクヌギの植樹祭を取材する機会がありましたが、その時に参加されている市会議員さんの大半が「スーツに革靴」という何か場違いな服装に違和感がありました。クヌギの植樹の時は小雨が降っており天野街道も多少ぬかるんでいました。儀礼的ということはわかりますが、もう少し作業しやすい格好にしてみてはいかがでしょうか。

2015年3月30日月曜日

「国旗」

[記者・藤原]

 国旗。幕末に薩摩藩が西洋型帆船を建造し幕府に献上する際、異国船と区別できるよう日の丸の幟旗を日本国の舟印にするよう申し入れ、幕府はそれを認め日本の総舟印に定めた。維新後、明治政府は日章旗の様式を決め、国旗とすることを通達。その後、日清戦争の勃発と同時に国民の間に普及し、軍旗である旭日旗と交叉させて掲げる家が多く現れたという。吉村昭の「ポーツマスの旗」にある。子どもの頃、物日によく見られた光景だ。

2015年3月26日木曜日

ナンバーの秘密

 [記者・高砂] 

 富田林で電話が開設されたころの加入者数は40軒。そのほとんどは寺内町の商家だったといい、当時の繁栄ぶりがうかがえる。電話番号は1番が万里の春酒造、2番が料亭、3番が富田林小学校と続き、14番が富田林駅(当時は河南鉄道)、20番が役場だったそうだ。番号が4桁になると、そのまま2000を加えて使われた。今でも富田林駅の電話番号は下4桁が2014。数字に残された小さな歴史の物語である。

狭山地区を取材して

[記者・横山]

 昨年6月から担当させて頂いていた大阪狭山地区を先月から新人記者さんが引き継いでくれています。短い間でしたが、狭山での取材は本当に楽しかった!狭山池博物館、公民館では中高校生の舞台表現や、音楽・絵画グループの生き生きした活動を取材でき、中学校区ごとのまちづくり円卓会議、1年に1度の収穫のために大切に育てられている大野ぶどうの生産者の方などなど取材を通して狭山の温かい方々にお世話になりました。また、遊びに伺います。

2015年3月25日水曜日

杉良太郎さんの呼びかけ


[記者・杉本]

 杉良太郎さん。時代劇史上に燦然と輝く大スターだ。杉さんは福祉活動に50年以上携わり、貴重な時間と何十億という私財を惜しげもなく投じてきた。今なお売名行為ではないのかという心無い声をぶつけられることがあるという。それでも杉さんのやらないよりやったほうがいいからやる、という強い信念は揺るがなかった。東日本大震災から4年。杉さんは支援活動を続けながら「一億三千万人全員で売名行為をしましょう!」と笑顔で呼びかけた。千両役者の粋な台詞にしびれた。


2015年3月24日火曜日

「ビューティ・シバ」の柴田とき子オーナー

[記者・黒田]

 3月末で閉店する美容室「ビューティ・シバ」の柴田とき子オーナーを取材した。95歳とは思えない若々しさに仰天。「ほんまですか?」と言うと、免許証を見せてくれた。しかもゴールド免許(笑)。好き嫌いはなく、何でも細かく切って食べる。内臓も特に悪いところはなく、目も耳も達者。「『俺の方が先逝くわ』って、息子にあきれられてますねん」と、屈託なく笑う。その笑顔に元気もらいました。あっぱれ!

2015年3月19日木曜日

旅立ちの季節

 [記者・野木] 

 娘が高校を卒業した。卒業式はとても厳かで、校歌や君が代、あおげば尊し、蛍の光を斉唱。伝統的な卒業式だった。3年間、様々な行事や部活、勉強にと実りの多い日常を過ごし、多くの友達にも恵まれたよう。それぞれが新しい未来に向かって旅立とうとしている。誇らしげで輝いている横顔がまぶしかった。

2015年3月18日水曜日

子供たちの成長を願う

 [記者・冨尾]

 最近、幼稚園や小・中学校の取材が続いた。この仕事のおかげで、たくさんの子供とふれあう機会が有難いと思う。真摯な態度で取材に応じてくれる中学生や、笑顔で話しかけてくれたり、抱きついてくる園児など、どの子もキラキラした眼で初めて会う私を歓迎してくれる。出会った子供達みんな、我が子のような気持ちになり、その輝く瞳のまま成長してほしいと切に願う。      
        

2015年3月16日月曜日

ふるさと納税の表裏

[記者・浅利]

 ふるさと納税には表裏がある。自治体はどれだけ寄付を集めたかを広報したがるが、裏の面、市民が他市へ寄付したことでどれだけ税収が減ったかも知りたいものだ。特典合戦による寄付の奪い合いに気を取られてはいけない。「東北に使うべきお金をちゃっかりもらって知らん顔なんて恥ずかしい、せめてふるさと納税で東北に恩返ししたい」と考えて寄付する堺市民だっていると思う。

2015年3月12日木曜日

政令市は中途半端

[記者・高橋]

 堺市が政令市になって9年。橋下市長は、都構想で政令市は中途半端で時代遅れの制度だと言い切る。確かに中二階みたいにどっちつかずで、また人口が360万人から70万人まで幅があり過ぎて20政令市を同じ枠組みで捉えるには無理がある。都道府県と同格で権限は広がっても肝心の税財源は一般市とほとんど変わらず、行政手続きも国や県の追認が必要という。「県の中に県ができるようなもの」で、堺市も二重行政に悩んでいるのでは。

2015年3月9日月曜日

消費税の影

[記者・高砂] 

 金剛団地サロン喫茶を取材して、消費税増税の切実な余波に触れた。以前はお菓子と飲み物を100円で提供していたが、増税などがネックとなりお菓子が消えた。値上げは避けたいけれど「10%になればどうなるか…」とスタッフもため息。交流だけでなく防犯防災へつながる身近な取り組みでもあり安心して続けてほしい。増税するならするで、本当に真っ当な使われ方をするのか。ただ純粋に、それだけが知りたい。

2015年3月5日木曜日

「森山良子コンサート」

[記者・箕浦]

「森山良子コンサート」に行ってきました。学生時代以来のン十年間、最も好きな歌手の一人で、ジャズ、クラシック、シャンソン、カンツォーネなどジャンルを超えた音楽の世界を美しい歌声で紹介してもらいました。今回、思いがけず、和泉シティプラザの「弥生の風ホール」で開催されると知り、かぶりつきの席を求め、発売日に並んで最前列真ん中をゲット、鑑賞できました。期待通りの歌声で、大満足の一日でした。それにしても、大阪市内まで出かけなくても「ビッグネーム」が住まいの近くの600席くらいの小ホールで聞けるということに驚くとともに、今後も、成熟世代が多くなっているニュータウンの住民の近くでよい企画の娯楽を提供していただけるよう期待します。

安全はタダ?

[記者・藤原]

 1ドル360円の時代、一時、アメリカ西海岸に居たことがある。ワッツ暴動から数年経た頃だ。有色の人がそこかしこでだらしなくたむろし、白色の人は治外法権の如き安全が確保された地域で暮らしていた。アルバイトの行き帰りにバスを利用していた私に、知り合いの日系人が忠告してくれた。「夜は特に危険だ。日本人は水と空気と安全はタダと思っているようだが、自分の身は自分で守らなければいけない」と。

2015年3月4日水曜日

はじめまして

[記者・羽鎌田]

  これから大阪狭山を担当します羽鎌田(はかまだ)です。狭山の魅力をお伝えするために各地をお伺いしますので、情報をお寄せください。
 先日は取材で、狭山池博物館にお伺いしました。近くにいながら入館は初めてでしたが、池の歴史や展示物の説明をしていただきました。来年は狭山池築造1400年とのこと。「高野山開創1200年」より古いとは驚きましたが、入館者が減っているとのことで残念です。入館無料で気軽に行けますし、一度は見学する価値がある場所だと思います。

ボランティアで活躍する早川寿美子さん

 [記者・横山]

 「私などたいしたことしていないので…」。喫茶ボランティアや手話サークルで活躍する95歳の早川寿美子さん。紙面に登場して頂きたい、と3年前から取材申し込んでいたものの、ボランティアを人知れずやっているだけ、と断られてばかりだった。この度「私のような高齢者でもボランティアに参加してくだされば」と、私の依頼に折れてくださり念願叶い掲載に。謙虚で筆まめな早川さん。この度も早川さんから達筆なお礼のお手紙を戴き、励まされ本当に元気をもらっています。

2015年2月26日木曜日

子供が犯罪を避けるには・・・?

[記者・杉本]

 小さい頃、夢中でレンゲを摘んだりバッタを追いかけていて、気が付けば真っ暗ということがよくあった。帰宅後は母の説教の嵐。なぜそんなに怒るのか不思議に思っていたが、今ならわかる。私も娘の帰宅がほんの5分遅いだけでものすごく心配だ。ましてや、今までの常識で「知らない人」「家から離れた所」「暗くなる時間帯」に気をつけなさいと教えても、子供が犯罪を回避できないようなケースが増えている。自分の子供だけではなく、この国の未来を心配せずにはいられない。

「幻の泉北三市合併」

[記者・浅利]

 『和泉市50年のあゆみ』に書かれていた1966年のトピックスはなんと「幻の泉北三市(和泉・堺・泉大津)合併」。合併を巡って賛否両論が巻き起こり、和泉市議会では可決したが泉大津市で否決。「堺はひとつ!」と反対したかどうか、堺市の対応は書かれてなかったが、結局別々の道を歩んだ三市。意外と知らない地域の近現代史を知る機会が、もっとあればいいと思う。

2015年2月19日木曜日

コミュニティのバックナンバーを見ていて

[記者・黒田]

 コミュニティのバックナンバーを整理していると、何年も前に自分が書いた「編集日誌」の欄で手が止まる。取材でのエピソード、まだ小さかった子供のこと。話題に困ると、度々子供らの笑い話などをネタにし、怒られた。読み返すと、その時々に感じたことが思い出され、懐かしく新鮮だ。記事を感謝され喜んだり、間違って謝り、反省したりの繰り返し。時々読み返して初心に帰ることも大切です。

2015年2月18日水曜日

けがをしても

[記者・冨尾]

 利き腕の右手指を3本なくす大けがをしても、左手で習字に励む人を取材先で知った。けがをしてしばらくは、痛みとショックで家にこもりがちだった事、家族と友人のおかげで少しずつ外出し、絵手紙やグランドゴルフなど趣味を楽しむようになった事、野球やソフトボールで投手を長年していたのに投げられなくなって悔やまれるが、支えてくれた人に感謝している事。自分の努力はたいしたことがないと謙虚に淡々と話す姿に、心打たれた。

2015年2月16日月曜日

振り込め詐欺にご注意

[記者・野木]

 最近、還付金詐欺などの特殊詐欺被害が多発。黒山署では被害抑止を呼びかけている。「レターパック、宅配便で現金送れ」や「絶対儲かる」「お礼するので、名義貸して」などはすべて詐欺です。役所や社会保険事務所などの公的機関からATMを使ってのお金の返金は決してありません。知らない人からの電話は無視し、上手い儲け話には乗らないよう、「おかしいと感じた時は家族や友人、警察に相談してください」と。 

2015年2月12日木曜日

さかい利晶の杜

[記者・高橋] 

 3月20日に文化観光拠点「さかい利晶の杜」がオープンする。竹山市長は、堺のど真ん中の一等地を放置できないと旧堺市立病院跡に25億円をかけ、「堺の名物として市の魅力を市内外に発信する。市民へのアピールを含めて費用対便益と投資効果を庁内外に示す」と威勢がいい。まさにこの施設で堺の魅力を発信し続けるためには投資効果向上が欠かせない。ただ、ランニングコストが1億数千万円で来訪者を15万人~20万人見込むというだけでは、自力で維持管理費も賄えそうにないが。

2015年2月11日水曜日

「表現の自由」とは


 [記者・箕浦]

 北朝鮮指導者の暗殺映画、イスラム教預言者の風刺画掲載など過激な表現により触発されたサイバーテロ、襲撃テロが続発した。「表現の自由」を理由にメディアの多くは映画製作者、新聞社を擁護しているように見える。非難する相手へも、「ユーモア」や「ウィット」を駆使して風刺するのが「西欧自由主義」の表現だと教わったように思う。笑いものにされる対象にも直接的、過激な表現を控え、見る人の「くすり」を誘う工夫が必要だと思う。私も原稿を書くものの一人として「文章表現」の仕方を工夫して、読者の感情を害さない記事を提供していきたい。


2015年2月5日木曜日

子どもたちの初体験

[記者・高砂]

 子どもたちの様々な初体験を書く時、つい「徐々に大胆に」という表現を使ってしまう。稲刈りでも演劇でも、まずは慎重に取り掛かった彼らがゆっくり順応する様を見ていると、ゼロか1か、やったかやらないかの間には大きな違いがあるのだなと実感する。様々な体験を通して無限にスイッチをONにしていく最初の20年に、私もうまく巻き込まれて刺激をもらいたい。時々、子どもたちからも見られている気配はするけれど。

2015年2月4日水曜日

日本人のマナー

[記者・藤原]

 あるイギリス人の記者が日本紹介のレポートで、日本人のマナーの良さに驚いている。イギリスの都市では下品なマナーと悪い言葉遣いが当たり前になりつつあるようで、それに比べると日本人が総じてマナーの良いことに感銘を受けるという。マナーの良い振る舞いには同じような水準のマナーをもって振る舞うことを、日本人は当たり前のこととみなしているのだろう、と分析している。

2015年2月2日月曜日

選挙権

 [記者・冨尾]

 選挙権年齢を20歳以上から18歳以上に引き下げる動きが進んでいる。海外では18歳以上が主流だ。若者は政治知識が乏しいとの反対意見もあるようだが、知識が乏しいのは若者だけではなく、興味がない人はどの世代にもいる。未来を担う若い世代の意見が、政治に反映するのは賛成だ。それにともなって、大学や駅で投票できれば、若い世代の選挙率も上がると思う。

2015年1月29日木曜日

東北を訪れて

[記者・浅利]

 昨秋、初めて東北の被災地を訪れた。大船渡や陸前高田、石巻。報道で幾度となく耳にした地を車で走り、港の周りに広がる更地を目にした。復興は緒に就いたばかり、まだまだこれからだ。今年は阪神大震災から20年。高齢化や過疎化に拍車がかかる東北の20年は阪神よりもさらに厳しいだろう。街に、心に花が咲く日はいつになるのだろうか。

2015年1月26日月曜日

浜村淳さん

[記者・杉本]

 去る1月10日、関西の至宝・浜村淳さんがめでたく80才の誕生日を迎えられた。朝の名物ラジオ番組は放送40年を超えてなお愛され続けている。このお年でこれだけ活躍できる自己管理能力もすごいが、もっとすごいのはその精神の柔軟さだ。アシスタントに明治時代の記憶があるのではとからかわれた時「人をゲラゲラポーみたいに」と小学生に人気の妖怪ウォッチを巧みに織り込んで切り返した。この時代の波を乗りこなすしなやかさこそ、関西の至宝たるゆえんだろう。

2015年1月22日木曜日

職場体験実習

 [記者・野木]

 地域の店舗や幼稚園などの施設で職場体験実習を行っている中学生を取材。将来、何をやりたいのか決まっている生徒は、目標の職場に。それ以外の生徒も漠然と興味のある職場を体験しながら、少しだけ社会生活に触れる。受け入れ側は、短い時間に自分たちの仕事を知ってもらおうと工夫を凝らしながら指導されている。情報が瞬時に受け取れる今、頭でっかちにわかったつもりでいても、実体験に勝るものはないと思う。 

2015年1月21日水曜日

京都の大雪

[記者・横山]

 お正月、京都で61年ぶりの「京都の大雪」に遭遇。1日の根雪が残る2日、底冷えはしていたものの夕方までは降っていなかった。お店で食事をし、2時間後に外に出ると外は真っ白。大粒の雪がシンシンと降り続きどんどん積もっていった。雪降る京都の街並みは静かで美しかったが、天候の変化に驚き。

2015年1月20日火曜日

カーネルおじさん引退?

[記者・黒田]

 お正月明けの泉ヶ丘駅前、台車で運ばれていく「カーネルおじさん」を発見。メンテナンスかな?と思い、取材先へ向かった。次の日、ケンタッキーフライドチキン泉ヶ丘店閉店の情報をキャッチ。あぁ、そうだったのか。そうと知っていたら、引退する姿を写真に収めたのに…。クリスマスにはサンタさんこどもの日にはよろいかぶと。様々なコスチュームで楽しませてくれたカーネルおじさん。長い間、お疲れ様でした。

2015年1月15日木曜日

ニュースに報道されないこと

[記者・杉本]

 10歳の娘は主人の仕事で北京駐在中に生まれた。SARSの真っただ中に赴任して、鳥インフルエンザにも見舞われた。斜め前の日本大使館前では火炎瓶が飛び交う反日デモが起きた。日本でさんざん報道されたので、北京で子育ては大変だったでしょうと言われるが、私達には人々の温かさの方が印象深い。北京はベビーカーを押して歩けばお兄さんが手を貸してくれ、娘が泣けばおばさんたちが抱いてあやしてくれる優しい街なのだが、それは報道のネタにならない。ニュースは断面に過ぎないことを忘れてはいけない。

2015年1月13日火曜日

名は体を表す

[記者・高橋] 

 新年早々驚いた。昨年末に「生活の党と山本太郎となかまたち」なる政党ができたと。「名は体を表す」のならいったいなにを表すのか。先の衆院選で生活の党は2議席にとどまり衆参両院で4人しか議員がおらず政党要件を欠いた。このままでは政党交付金4億円をもらえないので急きょ山本太郎参議院議員をひっぱり込み政党として復活。晴れて珍名政党が誕生。主義主張以前の交付金ねらいでも、ルール違反ではないのだろう。が、こんな珍名に税金を使ってほしくない。

2015年1月8日木曜日

2015年も新鮮な情報を…

[記者・横山]

 新年おめでとうございます。2015年度は3年に1度見直される介護報酬の改定の年。泉北でも今年、地域密着型特別養護老人ホームやサービス付き高齢者賃貸住宅などが新設されます。今年も地域紙ならではの、身近で生活に密着した新鮮な情報をお届けできるよう頑張ります。

2015年1月5日月曜日

総選挙が終わり…

[記者・箕浦]

 不意打ちの総選挙は大方の予想通り、与党の圧勝に終わった。同じような光景を14年春の大阪市長選にも見た。争点を勝手に決め、判断を求める形も同じで、大義のない選挙の投票率はともに過去最低になった。為政者の短気な性格での判断で税金も無駄遣いされた。未曾有の金融緩和でじゃぶじゃぶの金が世間に流れ、700億円(市長選では約5億円)もの選挙関連費用には感覚がなくなっているとしか思えない。新しい年の春には統一地方選挙が控えている。適正な税金の配分や無駄の除去を議論できる議員が増えて欲しいと思う。