2012年10月29日月曜日

あの日の続きを生きていく

[記者・高砂]

 先日、東北支援に詳しい女性から話を聞いた。苦労して操業を再開した工場が社員募集を行ったそうだ。応募は上々、いい人材が見つかったと喜んでいると、後日断りの電話が鳴った。「沿岸地域で働くのだけはやめてと家族に諭された」という。被災地で今すぐほしいものを問うと、必ず上位に仕事が入る一方で、そんな現実もある。誰が悪いわけでもないけれど、あの日の記憶が今も復興を阻んでいる。


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