2015年3月30日月曜日

「国旗」

[記者・藤原]

 国旗。幕末に薩摩藩が西洋型帆船を建造し幕府に献上する際、異国船と区別できるよう日の丸の幟旗を日本国の舟印にするよう申し入れ、幕府はそれを認め日本の総舟印に定めた。維新後、明治政府は日章旗の様式を決め、国旗とすることを通達。その後、日清戦争の勃発と同時に国民の間に普及し、軍旗である旭日旗と交叉させて掲げる家が多く現れたという。吉村昭の「ポーツマスの旗」にある。子どもの頃、物日によく見られた光景だ。

2015年3月26日木曜日

ナンバーの秘密

 [記者・高砂] 

 富田林で電話が開設されたころの加入者数は40軒。そのほとんどは寺内町の商家だったといい、当時の繁栄ぶりがうかがえる。電話番号は1番が万里の春酒造、2番が料亭、3番が富田林小学校と続き、14番が富田林駅(当時は河南鉄道)、20番が役場だったそうだ。番号が4桁になると、そのまま2000を加えて使われた。今でも富田林駅の電話番号は下4桁が2014。数字に残された小さな歴史の物語である。

狭山地区を取材して

[記者・横山]

 昨年6月から担当させて頂いていた大阪狭山地区を先月から新人記者さんが引き継いでくれています。短い間でしたが、狭山での取材は本当に楽しかった!狭山池博物館、公民館では中高校生の舞台表現や、音楽・絵画グループの生き生きした活動を取材でき、中学校区ごとのまちづくり円卓会議、1年に1度の収穫のために大切に育てられている大野ぶどうの生産者の方などなど取材を通して狭山の温かい方々にお世話になりました。また、遊びに伺います。

2015年3月25日水曜日

杉良太郎さんの呼びかけ


[記者・杉本]

 杉良太郎さん。時代劇史上に燦然と輝く大スターだ。杉さんは福祉活動に50年以上携わり、貴重な時間と何十億という私財を惜しげもなく投じてきた。今なお売名行為ではないのかという心無い声をぶつけられることがあるという。それでも杉さんのやらないよりやったほうがいいからやる、という強い信念は揺るがなかった。東日本大震災から4年。杉さんは支援活動を続けながら「一億三千万人全員で売名行為をしましょう!」と笑顔で呼びかけた。千両役者の粋な台詞にしびれた。


2015年3月24日火曜日

「ビューティ・シバ」の柴田とき子オーナー

[記者・黒田]

 3月末で閉店する美容室「ビューティ・シバ」の柴田とき子オーナーを取材した。95歳とは思えない若々しさに仰天。「ほんまですか?」と言うと、免許証を見せてくれた。しかもゴールド免許(笑)。好き嫌いはなく、何でも細かく切って食べる。内臓も特に悪いところはなく、目も耳も達者。「『俺の方が先逝くわ』って、息子にあきれられてますねん」と、屈託なく笑う。その笑顔に元気もらいました。あっぱれ!

2015年3月19日木曜日

旅立ちの季節

 [記者・野木] 

 娘が高校を卒業した。卒業式はとても厳かで、校歌や君が代、あおげば尊し、蛍の光を斉唱。伝統的な卒業式だった。3年間、様々な行事や部活、勉強にと実りの多い日常を過ごし、多くの友達にも恵まれたよう。それぞれが新しい未来に向かって旅立とうとしている。誇らしげで輝いている横顔がまぶしかった。

2015年3月18日水曜日

子供たちの成長を願う

 [記者・冨尾]

 最近、幼稚園や小・中学校の取材が続いた。この仕事のおかげで、たくさんの子供とふれあう機会が有難いと思う。真摯な態度で取材に応じてくれる中学生や、笑顔で話しかけてくれたり、抱きついてくる園児など、どの子もキラキラした眼で初めて会う私を歓迎してくれる。出会った子供達みんな、我が子のような気持ちになり、その輝く瞳のまま成長してほしいと切に願う。      
        

2015年3月16日月曜日

ふるさと納税の表裏

[記者・浅利]

 ふるさと納税には表裏がある。自治体はどれだけ寄付を集めたかを広報したがるが、裏の面、市民が他市へ寄付したことでどれだけ税収が減ったかも知りたいものだ。特典合戦による寄付の奪い合いに気を取られてはいけない。「東北に使うべきお金をちゃっかりもらって知らん顔なんて恥ずかしい、せめてふるさと納税で東北に恩返ししたい」と考えて寄付する堺市民だっていると思う。

2015年3月12日木曜日

政令市は中途半端

[記者・高橋]

 堺市が政令市になって9年。橋下市長は、都構想で政令市は中途半端で時代遅れの制度だと言い切る。確かに中二階みたいにどっちつかずで、また人口が360万人から70万人まで幅があり過ぎて20政令市を同じ枠組みで捉えるには無理がある。都道府県と同格で権限は広がっても肝心の税財源は一般市とほとんど変わらず、行政手続きも国や県の追認が必要という。「県の中に県ができるようなもの」で、堺市も二重行政に悩んでいるのでは。

2015年3月9日月曜日

消費税の影

[記者・高砂] 

 金剛団地サロン喫茶を取材して、消費税増税の切実な余波に触れた。以前はお菓子と飲み物を100円で提供していたが、増税などがネックとなりお菓子が消えた。値上げは避けたいけれど「10%になればどうなるか…」とスタッフもため息。交流だけでなく防犯防災へつながる身近な取り組みでもあり安心して続けてほしい。増税するならするで、本当に真っ当な使われ方をするのか。ただ純粋に、それだけが知りたい。

2015年3月5日木曜日

「森山良子コンサート」

[記者・箕浦]

「森山良子コンサート」に行ってきました。学生時代以来のン十年間、最も好きな歌手の一人で、ジャズ、クラシック、シャンソン、カンツォーネなどジャンルを超えた音楽の世界を美しい歌声で紹介してもらいました。今回、思いがけず、和泉シティプラザの「弥生の風ホール」で開催されると知り、かぶりつきの席を求め、発売日に並んで最前列真ん中をゲット、鑑賞できました。期待通りの歌声で、大満足の一日でした。それにしても、大阪市内まで出かけなくても「ビッグネーム」が住まいの近くの600席くらいの小ホールで聞けるということに驚くとともに、今後も、成熟世代が多くなっているニュータウンの住民の近くでよい企画の娯楽を提供していただけるよう期待します。

安全はタダ?

[記者・藤原]

 1ドル360円の時代、一時、アメリカ西海岸に居たことがある。ワッツ暴動から数年経た頃だ。有色の人がそこかしこでだらしなくたむろし、白色の人は治外法権の如き安全が確保された地域で暮らしていた。アルバイトの行き帰りにバスを利用していた私に、知り合いの日系人が忠告してくれた。「夜は特に危険だ。日本人は水と空気と安全はタダと思っているようだが、自分の身は自分で守らなければいけない」と。

2015年3月4日水曜日

はじめまして

[記者・羽鎌田]

  これから大阪狭山を担当します羽鎌田(はかまだ)です。狭山の魅力をお伝えするために各地をお伺いしますので、情報をお寄せください。
 先日は取材で、狭山池博物館にお伺いしました。近くにいながら入館は初めてでしたが、池の歴史や展示物の説明をしていただきました。来年は狭山池築造1400年とのこと。「高野山開創1200年」より古いとは驚きましたが、入館者が減っているとのことで残念です。入館無料で気軽に行けますし、一度は見学する価値がある場所だと思います。

ボランティアで活躍する早川寿美子さん

 [記者・横山]

 「私などたいしたことしていないので…」。喫茶ボランティアや手話サークルで活躍する95歳の早川寿美子さん。紙面に登場して頂きたい、と3年前から取材申し込んでいたものの、ボランティアを人知れずやっているだけ、と断られてばかりだった。この度「私のような高齢者でもボランティアに参加してくだされば」と、私の依頼に折れてくださり念願叶い掲載に。謙虚で筆まめな早川さん。この度も早川さんから達筆なお礼のお手紙を戴き、励まされ本当に元気をもらっています。