2013年12月25日水曜日

「なんじゃもんじゃ」の木

[記者・藤原]

当麻寺西南院の境内で千両万両が色をつけるなか、葉を落とし細った若木が名札をつけ植わっている。

「なんじゃもんじゃ」。
不思議な風景に、見つめるうち空想におちた。真言浄土が並立する当麻寺なら、「なんじゃもんじゃ」も念仏のひとつでは。響きに正統の貫禄がある。
千年の昔、襤褸をまとい「なんじゃもんじゃ」を唱え、殷賑極める門前を練り歩く一群を想い浮かべると、西塔を鳥が捲いた。

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