2012年6月21日木曜日

トキがいてもいなくても

[記者・藤原]

 トキは、明治に入って乱獲され激減し絶滅したとみられていた。ところが昭和の初めに生き残りがいるとして保護が始まったものの、その後絶滅。いまのトキは中国産の子孫である。
 現在では貴重な鳥になっているが、昔は里に下りてきては田畑を荒らす害鳥だった。
 ところがある頃から絶滅原因は、農薬などによる自然破壊だと言い出し、進化の適応や経済問題が環境問題にすり替わった。そうなれば当然トキを必要とする人や団体が現われる。先頃のトキ復活万歳三唱報道も環境問題なればこそ。
 少なくともわたしにはトキがいてもいなくても一向に差し支えない。地元の足並みも不揃いという。トキも、思えば気の毒である。


0 件のコメント:

コメントを投稿