2015年5月28日木曜日

「大阪都構想」住民投票を考える

[記者・箕浦]

 いわゆる「大阪都構想」への賛否を問う住民投票の結果、「大阪市」の存続が決まり、維新の主張する「二重行政の無駄」の課題もそのままになった。ある人が「大阪市以外の19の政令市は二重行政解消のため政令市を解体することを検討もしていない。府県の権限を市に移譲すればグレーゾーンが生じるのは当たり前でその混乱を調整して最小化するのが行政官の仕事である。その仕事に自己責任で対処できるまともな大人が大阪にはいない」との趣旨の話を新聞に書いている。強烈な個性を持つ政治家が持論でぐいぐい市民を引っ張るという構図はある意味、痛快ではあるが、時間をかけて多数で合意を形成する「民主主義」とは異なるのではないかと団塊の世代の私は思う。いずれにしても結果を受けて、府民・市民の期待に応えられるよう、効率的な行政をすすめる両者の話し合いを早急に行い、民主的に改革を進めて欲しい。

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