2013年1月28日月曜日

人質事件に思う

 [記者・杉本]

 アルジェリアで日本の企業戦士達が命を落とした。海外駐在していた経験から痛感するが、「人命は地球より重い」というのは海外では通用しないのが現実だ。
 イラン・イラク戦争でテヘランに取り残された邦人が危機に陥った時、日本政府は何も出来ず、救出に向かったのはなんとトルコ軍だった。その昔、トルコの軍船エルトゥールル号が和歌山沖で難破した際、地元民が献身的に救護したことを恩義に感じたからだ。頼れるのは人の情、とオチをつけたいところだが、今回人質になった彼らが、最後まで自国政府による救出を信じて希望を持てたかを思うと、あまりにやるせない。



  

0 件のコメント:

コメントを投稿