2011年4月18日月曜日

公園の人気者



 大蓮公園(若松台2丁)では、動物を介してささやかな住民交流が広がっている。キーアニマルは、哺乳類代表の猫と鳥類代表のカモだ。
 増えすぎた野良猫は、とかくご近所の厄介者だが、大蓮公園では人が近づいてもおとなしいもの。触っても嫌がらない。エサをやる人がいるそうで、安心して遊歩道の土手で寝そべっている。桜見物の通行人が、次々に立ち止まってちょっとした人垣ができ、猫を話題に盛り上がっていた。



 大蓮池にかかるはくちょう橋では、最近引っ越してきたという三原台の男性が、カモにパンくずをやっていた。優しいですねと声をかけると、「こっちが鳥から優しい気持ちをもらっているんや」と笑顔。新天地で飲み友達さえいなかった頃、ここでエサやりをしていた人と出会い、時々来るようになったという。「今日は食いつきがいい。昨日は雨だったので、エサがもらえなかったかな」。親子連れもやって来た。祖母と母親に支えられ、欄干から身を乗り出したかわいい姉妹が、水面でパンくずを取り合うカモたちに声をたてて笑った。愛犬と散歩中の通行人がそれを見てニコリ。春の水辺には、笑顔の連鎖がよく似合う。(記者・TM)

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